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抽斎の医学上の著述には、『素問識小そもんしきしょう』、『素問校異』、『霊枢れいすう講義』がある。就中なかんずく『素問』は抽斎の精を殫つくして研窮した所である。海保漁村撰の墓誌に、抽斎が『説文せつもん』を引いて『素問』の陰陽結斜は結糾けつきゅうの訛かなりと説いたことが載せてある。また七損八益を説くに、『玉房秘訣ぎょくぼうひけつ』を引いて説いたことが載せてある。『霊枢』の如きも「不精則不正当人言亦人人異せいならざればすなわちせいとうたらずじんげんまたじんじんことなる」の文中、抽斎が正当を連文れんぶんとなしたのを賞してある。抽斎の説には発明極きわめて多く、此かくの如き類はその一斑いっぱんに過ぎない。
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